FX4クラウドの「レシート入力方式」での仕訳入力方法

レシートと仕訳入力の対応画面

レシート入力方式は、インボイスに該当するレシートからの仕訳入力にあたり、最適なインターフェイスです。

インボイスは、適格請求書発行事業者の登録番号(以下、事業者登録番号)が記載されるとともに、消費税等の端数処理が1件のインボイスにつき税率ごとに1回とされています。

このことを踏まえ、レシート入力方式では、事業者登録番号による仕入先の選択や、税率別の合計額から消費税等の計算が可能です。

税理士法人 都心綜合会計事務所

概要

レシートと仕訳入力の対応画面

①領収書等に記載されている基本情報(年月日、取引先等)を入力します。

②課税仕入れなどに関する情報(科目、元帳摘要、金額等)を入力します。

③支払に関する情報(科目、金額等)を入力します。

④税率別の合計金額が正しいことを確認します。

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事業者登録番号と取引先名

レシート入力方式の画面

領収書等に記載されている適格請求書発行事業者の登録番号を入力します。

(1)最初の3桁を入力すると、取引先マスターに登録済みの適格請求書発行事業者の登録番号及び過去にレシート入力方式で入力した取引先が検索されます。

(2)入力する取引先を選択します。すると、取引先名が複写されます。

公表サイトに登録されている確認画面

(3)該当する取引先がない場合、適格請求書発行事業者の登録番号を13桁入力すると、国税庁の公表サイトの情報を検索できます。

(4)公表サイトに登録されている「氏名又は名称」と領収書等に記載されている名称が異なる場合は、[名称・所在地からWeb検索]ボタンをクリックすると、「氏名又は名称」及び「所在地」をWebで検索します。

(5)当事業者でよい場合は、[はい」ボタンをクリックします。また、必要に応じて、取引先名欄で取引先名を変更します。

取引先の登録画面

(6)続けて、取引先の登録画面が表示されます。検索結果が初期表示されますので、レシートに記載されている情報をもとに取引先を登録します。

取引先名欄

(7)取引先名欄で、取引先マスターから取引先を選択することもできます。

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記載金額

「税抜」又は「税込」から選択

(1)領収書等に記載されている金額(レシート入力画面で入力する金額)を「税抜」又は「税込」から選択します。

(2)初期値は「税込」でなお、過去にレシート入力方式で取引を入力したことがある取引先は、前回選択した値が初期選択されます。

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入力済仕訳の選択

過去にレシート入力方式で入力した仕訳の取引先について同様の仕訳を簡単に追加に計上できるよう、当該取引先が含まれる入力済の仕訳を選択して入力できます。

この場合、金額及び部門明細等を入力するだけで仕訳計上できます。

入力済みの仕訳

(1)キーボードの[←][→]キーをクリックし、最大過去10回分の取引から選択します。初期表示される取引は直近で入力した取引です。

(2)新規取引を入力する場合は、1番左又は1番右(取引が表示されていない画面)に移動してEnterキーをクリックします。

(3)過去仕訳は、[F7 過去仕訳]ボタンをクリックしても選択できます。

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取引金額(借方)

レシート入力方式では、明細から金額を集計できるよう、電卓機能を利用できます。常に電卓が表示されますので、必要に応じて加算「十」、減算「一」してください。

電卓機能⇧目次に戻る

取引金額(貸方)

(1)過去にレシート入力方式で取引を入力したことがある取引先の場合、前回入力した勘定科目及びロ座が初期表示されます。

(2)税込入力の場合、借方の合計額が初期表示されます。

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税率別の合計金額欄

(1)税率別、課税区分別に合計金額が表示されます。1つの税率で、課税区分が複数入力されている場合は、税率別の小計行も表示されます。

(2)「消費税等」欄は、課税区分[52][62][72]の場合や税込入力の場合は修正できません。税抜入力の場合は、マウスでカーソルを移動することにより、修正できます。

(3)税抜入力の場合、消費税等の端数処理は一旦四捨五人で計算しますが、貸方金額に応じて、自動判定します。

四捨五入3,951円10%2,590 + 259 = 2,849円
軽8%1,020 + 82 = 1,102円
切り捨て3,950円10%2,590 + 259 = 2,849円
軽8%1,020 + 81 = 1,101円
切り上げ3,951円10%2,590 + 259 = 2,849円
軽8%1,020 + 82 = 1,102円
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複合仕訳の作成

レシート入力方式画面で入力した内容をもとに、複合仕訳が作成されます。

①税抜経理の場合、課税区分[5]等で、かっ税抜入力の場合は「仮払消費税等(1164)」を別計上します。このとき、課税仕入れの「内、消費税等」は0円で計上されます。

②消費税自動計算区分「A」は、税率別の合計金額欄で、消費税等を修正した場合は表示されません。

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その他

レシート入力方式画面の利用

(1)消費税申告書自動作成区分を「自動作成しない」としている場合は、利用できません。

(2)仕入先から受領したレシート等からの入力に特化した機能です。このため、売上、輸人仕入れ、特定課税仕入れは入力できません。

(3)課税区分[5]等と課税区分[52]等が混在する取引は入力できません。例えば、免税事業者等からの課税仕入れで、インボイス保存免除科目に該当する取引と該当しない取引が混在している場合が、これに該当します。この場合は、複合仕訳等で入力してください。

(4)月次決算を実施するまでは、複合仕訳の「レシート入力確認]ボタンをクリックすると、レシート入力方式画面を確認できます。月次決算を実施後は、複合仕訳で確認します。なお、複合仕訳と同様、過去仕訳の訂正・取り消しはできません。

(5)手形及び電子記録債権に関する仕訳は入力できません。複合仕訳等で入力してください。

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レシート入力方式画面の入力

(1)税抜入力の場合、課税区分[52]等を入力できません。レシート入力方式画面では、税率ごとの合計額に税率を掛け、端数処理を行い、消費税等を計算します。消費税等の端数処理を税率ごとに1回と定められているのは適格請求書であり、免税事業者等から受領する区分記載請求書はその限りではなく、消費税等の金額が一致しない可能性があるためです。

(2)税込入力の場合、消費税等を修正できません。仕入税額について積上げ計算を採用する場合、帳簿積上げ計算を採用すると考えられるためです。なお、税抜金額の場合は、税抜金額から消費税等を計算するため、マウスで移動することにより、消費税等を修正できるようにしています。

(3)税抜入力の場合、貸方金額により消費税等を自動調整します。貸方金額を入力するまでは四捨五入した結果が表示されますが、貸方金額に応じて、切捨て、切上げで計算します。

(4)同税率で課税区分別に仕訳を計上した場合、税率ごとに計算した消費税等を課税区分別に調整します。端数が生じた場合は、先に入力された課税区分で調整されます。

(5)部門明細を税込みで入力した場合、上記(4)の端数調整が行われた場合は、部門明細は、最後の部門で調整されます。

(6)借方の元帳摘要入力時、貸方科目が決まっていないことから、標準摘要や専用摘要は利用できません。

(7)貸方に、入力可能な支払管理科目は1科目のみです。

(8)仕入値引を入力する場合は、[F3 値引入力」ボタンをクリックして入力します。

(9)小切手番号は入力できません。

(10)「仮払消費税等(1164)」を直接入力できません。

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複合仕訳の計上

(1)入力した内容は、複合仕訳で計上されます。

(2)消費税等は、税抜入力の場合は「仮払消費税等(1164)」が別計上されます。税込入力の場合は「内、消費税等」に計上されます。

(3)次のような、1行目には貸方のみ、2行目以降に借方科目を入力するようなケースには対応できません。複合仕訳をご利用ください。

例1

借方科目貸方科目課区税率元帳摘要
12114 未払金02月請求分 事務用品他
26217 事務用品費510%2月請求分 事務用品
36225 備品消耗品費710%2月請求分 消耗品
46225 備品消耗品費510%2月請求分 消耗品

例2

借方科目貸方科目課区税率元帳摘要
12114 未払金0車検代
25456 修繕費510%未払計上 修理代
35459 保険料8未払計上 自賠責保険料
45457 租税公課0未払計上 自動車諸税
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最後まで閲覧して頂きありがとうございます。