FX4クラウドの仕訳読込のファイルレイアウトの設定方法

ファイルレイアウト設定画面

(1) 業務システムから出力されるファイルのレイアウトに関する情報をFX4クラウドに登録します。

(2) 大きく以下の3つの内容を業務システムごとに登録します。

①基本情報
業務システムから出力されるファイルの形式や各項目の区切り文字などを登録します。

②仕訳読込テンプレートの設計
業務システムから出力されるファイルの形式が「FX4クラウド標準のファイルレイアウト(slp、cls)」ではない場合に、業務システム上のファイルの各項目とFX4クラウドの仕訳の各項目との対応付けや、条件によってセットする値を設定します。
これにより、業務システム上のファイルの値を元に、FX4クラウドの仕訳上の各項目へ動的に値をセットすることも可能となります。例えば、FX4クラウドの「課税区分」及び「税率」に該当する値が、業務システムでは1つの区分にまとめられた値になっている場合に、当該区分の値に応じて「課税区分」や「税率」に任意の値をセットできます。

③コード変換表の登録
業務システムとFX4クラウドとで、勘定科目コード、補助科目コード、部門コード、取引先コード、課税区分の体系が異なる場合、業務システム上のコードとそれに対応するFX4クラウドのコードを定義します。仕訳読込時には、定義したコード変換表に基づいて自動的にコードが変換されて読み込まれます。

税理士法人 都心綜合会計事務所

ファイルレイアウト設定画面、及び操作方法

ファイルレイアウト設定画面
操作方法
  1. 「1.基本情報」ボタンで、「基本情報」画面を起動します。
  2. 「2.仕訳読込テンプレートの設計」ボタンで、「仕訳読込テンプレートの設計」画面を起動します。
    当ボタンは「基本情報」画面の「仕訳読込テンプレートの利用」欄を「利用する」とした場合に限り利用できます。
  3. 「3.コード変換表の登録」ボタンで、「コード変換表の登録」画面を起動します。
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「基本情報」画面、及び入力項目

「基本情報」画面
入力項目
項目名入力桁数内容
①仕訳読込テンプレートの利用業務システムから出力されるファイルのレイアウトをFX4標準のファイルレイアウト(slp、cls)から読み込む(※1)か、または仕訳読込テンプレートを利用して読み込むかを選択します(※2)。
「利用する」の場合、「ファイル形式」欄を入力した後、「仕訳読込テンプレートの設計」画面で別途設定を行います。

(※1)FX4標準のファイルレイアウトには「レイアウト1」「レイアウト2」の2種類があります。(システム解説書の巻末資料の2.3.をご参照の上、いずれを利用するか選択してください。選択は当画面上部の[受入レイアウト]ボタンで行います。)なお、いずれのレイアウトの場合も、タブ区切りテキストファイル(拡張子slp、cls)から仕訳を読み込みます。

(※2)他社システム自動仕訳読込機能は、業務システムから切り出された仕訳データ1行から1仕訳を生成することを原則としますが、選択により複数仕訳を読み込むことも可能です。この場合は、当欄を「利用する」と設定の上、当画面上部の[受入レイアウト]ボタンで、データ1行から生成する仕訳数を入力してください。
②区切り文字当欄は「仕訳読込テンプレートの利用」欄を「利用する」と設定した場合に限り選択できます。ファイルの内の値と値を区切る文字を、「タブ」または「カンマ」から選択します。
③データの開始行1~999の整数当欄は「仕訳読込テンプレートの利用」欄を「利用する」と設定した場合に限り選択できます。業務システムから出力されるファイルの各行のうち、読み込むデータが格納されている行が開始する行数を入力します。当欄に入力した行数よりも少ない行数のデータはタイトル行とみなされ、読み込まれません。
④年月日形式当欄は「仕訳読込テンプレートの利用」欄を「利用する」と設定した場合に限り選択できます。業務システムから出力されるデータのうち、日付に該当する値をセットした項目の日付の表現方法を以下の中から選択します。なお、以下の例はすべて2010年4月1日及び2010年12月31日の場合です。
①YYYYMMDD(例:20100401、20101231)
②YYYY/MM/DD(例:2010/04/01、2010/12/31)
③YYYY MM DD(例:2010 04 01、2010 12 31)
④YY M D(例:10 4 1、101231)
⑤YYYY 年M 月D 日(例:2010 年4 月1 日、2010 年12 月31 日)
⑥和暦(例:22 4 1、平成22 年12 月31 日)
※「和暦」については、下記の形式に対応しています。

1) 区切り文字が「年」「月」「日」
平成22 年_1 月_1 日
平成22 年01 月01 日
平成22 年1 月1 日
H22 年_1 月_1 日
H22 年01 月01 日
H22 年1 月1 日
22 年_1 月_1 日
22 年01 月01 日
22 年1 月1 日

2) 区切り文字が「/」
平成22/_1/_1
平成22/01/01
平成22/1/1
H22/_1/_1
H22/01/01
H22/1/1
22/_1/_1
22/01/01
22/1/1

3) 区切り文字「なし」
平成22_1_1
H220101
22_1_1
220101
⑤仕訳明細ファイルの拡張子当欄は「仕訳読込テンプレートの利用」欄を「利用する」と設定した場合に限り選択できます。仕訳明細ファイルの拡張子を入力します。
⑥部門明細ファイルを利用する①当欄は「仕訳読込テンプレートの利用」欄を「利用する」と設定した場合に限り選択できます。仕訳明細ファイルと併せて部門明細ファイルからの読込を行う場合にチェックを付けます。
②ただし、次のいずれかに該当する場合、当欄は選択できません。
1)[受入レイアウト]ボタンで「レイアウト2(複合仕訳形式)」を選択した場合
2)[受入レイアウト]ボタンで「データ1行から生成する仕訳数」を2件以上と設定した場合
⑦部門明細ファイルの拡張子当欄は「部門明細ファイルを利用する」欄にチェックを付けた場合に限り選択できます。部門明細ファイルからの読込を行う場合、その拡張子を入力します。
⑧証憑情報ファイルを使用する①当欄は「仕訳読込テンプレートの利用」欄を「利用する」と設定した場合に限り選択できます。仕訳明細ファイルと併せて証憑情報ファイルからの読込を行う場合にチェックを付けます。
②ただし、次のいずれかに該当する場合、当欄は選択できません。
1)[受入レイアウト]ボタンで「レイアウト2(複合仕訳形式)」を選択した場合
2)[受入レイアウト]ボタンで「データ1行から生成する仕訳数」を2件以上と設定した場合
③なお、当ファイルを取り込むには、「31 業務システムの登録」メニューにて、「TKC証憑ストレージサービスに保管された証憑の証憑IDを併せて読み込む」にチェックを入れる必要があります。
⑨証憑情報ファイルの拡張子当欄は「証憑情報ファイルを利用する」欄にチェックを付けた場合に限り選択できます。証憑情報ファイルからの読込を行う場合、その拡張子を入力します。
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「受入レイアウト」画面、及び入力項目と操作方法

「受入レイアウト」画面
入力項目
項目名入力桁数内容
①ファイル受入レイアウトの選択受け入れるファイルのレイアウトを「レイアウト1(単純仕訳形式)」とするか「レイアウト2(複合仕訳形式)」とするか選択します。
②データ1行から生成する仕訳数1~99の整数業務システムから切り出されたデータ1行から生成される仕訳数を入力します。なお、当欄は「レイアウト1(単純仕訳形式)」を選択した場合のみ有効となります。
操作説明
  1. FX4クラウド標準のレイアウトは次の2種類あります。「ファイル受入レイアウトの選択」欄ではどちらのレイアウトを利用して読み込むか選択します。業務システムから切り出されるデータに合ったレイアウトを選択してください。

    1)レイアウト1(単純仕訳形式)
    「伝票(1伝票型)」の入力項目を前提としています。課税区分、取引金額、部門等は行単位でセットします。
    取引年月日伝番税区借方科目貸方科目取引金額内、消費税等消費税率取引先元帳摘要部門
    20150301111122411121000010000500100001本日掛売上高200
    2015030111112241121050005000500100002本日掛売上高200
    2015030121141151122210001000500100001掛売上高返品200

    2)レイアウト2(複合仕訳形式)
    「複合仕訳」の入力項目を前提としています。課税区分、取引金額、部門等は貸借それぞれにセットします。
    取引年月日伝番借方貸方元帳摘要
    部門科目金額税額税率部門科目金額税額税率
    2015030110000112231500002001411121000010000500本日掛売上高
    201503011141121050005000500本日掛売上高
    201503012000114115210001000500200011222100000掛売上高返品
    a.レイアウト2を使用して読み込んだ場合、仕訳データの読込時に、諸口勘定を使用して単純仕訳へ自動分解されます。また、読込後に問合せ画面から伝票画面までドリルダウンした場合は、複合仕訳入力画面が表示されます(FX4クラウドの複合仕訳入力機能を利用して入力した取引と同様の扱いとなります)。

    b.上記の通り、諸口勘定を利用した単純仕訳に自動分解した上で読み込みます。このため、「会社情報」タブのメニュー「2 経理情報」で、諸口勘定に次の条件のすべてに合致する科目が登録されている必要があります。資金管理を行っている場合(システム情報の「5.資金管理」にチェックをしている場合)は、資金諸口、資金外諸口の両方に、資金管理していない場合は、資金諸口、資金外諸口どちらか一方に科目を登録する必要があります。

    ⅰ) 資金諸口
    • 貸借対照表科目
    • 消費税が「発生しない」科目(消費税属性がB)
    • 資金定義「する」としている科目
    • 口座別管理「しない」科目
    • 取引先別管理「しない」科目
    • 部門別管理「しない」科目
    • 経営分析属性が「現金」「流動性預金」以外の科目
    • 内訳管理「しない」科目

    ⅱ) 資金外諸口
    • 貸借対照表科目
    • 消費税が「発生しない」科目(消費税属性がB)
    • 資金定義「しない」としている科目
    • 口座別管理「しない」科目
    • 取引先別管理「しない」科目
    • 部門別管理「しない」科目
    • 内訳管理「しない」科目

    c.単純仕訳に分解する際に使用する諸口勘定は次の通りとなります。

    ⅰ) 資金管理を行っている場合
    貸借科目がすべて資金外科目の場合は、登録されている資金外諸口勘定を使用します。
    貸借科目に資金科目が存在する場合は、登録されている資金諸口勘定を使用します。

    ⅱ) 資金管理を行っていない場合
    資金外諸口科目が登録されている場合は資金外諸口科目を使用します。登録されていない場合は資金諸口科目を使用します。

    d. レイアウト2(複合仕訳形式)で読み込む場合は、単純仕訳に分解した際、仕訳が1,000 枚以下になるようにしてください。1,000 枚を超えると仕訳読込時にエラーとなります。
  2. 他社システム自動仕訳の読込機能は、業務システムから切り出されたデータ1行に対して1仕訳を生成することを原則としていますが、データによっては1行から複数仕訳を生成したいケースも存在します。例えば、下図のようなケースでは、1日につき「現金売上」「カード売上」「商品券売上」「他店商品券売上」の4種類の仕訳を生成することとなります。
    データ例
    このようなデータを読み込む場合は、「データ1行から生成する仕訳数」欄にデータ1行につき生成する仕訳の件数を入力してください。なお、当欄は「レイアウト1(単純仕訳形式)」にのみ対応しています。当機能をご利用の場合は「レイアウト1(単純仕訳形式)」を選択してください。
  3. さらに、読込処理実行時に、特定条件に合致する行については読み飛ばすということも可能です。「取引金額が0 円の行は読み飛ばしたい」等の場合にご利用いただけます。後述の[無効行設定]で行えます。
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「仕訳読込テンプレートの設計」画面、及び入力項目と操作方法

「仕訳読込テンプレートの設計」画面
入力項目
項目名入力桁数内容
①セットする値(画面右側のラジオボタン群)「読込元の列の値」「固定値」「文字列の編集値」「計算した値」「条件に応じた値」「省略」の中から選択します。
1)「読込元の列の値」とした場合、指定した「読込元の項目名」の値がそのまま読み込まれます。
2)「固定値」とした場合、入力した「固定値」が読み込まれます。
3)「文字列の編集値」とした場合、複数の列の値を結合した文字列や、逆に文字列の1部分のみを抽出した値が読み込まれます。
4)「計算した値」とした場合、ファイル内の値や「固定値」を元に設定した計算式の結果が読み込まれます。
5)「条件に応じた値をセット」とした場合は、条件を定義し、条件ごとに読み込む値を設定します。
6)「省略」とした場合、選択中の項目の読込を省略します。
1)読込元の項目名当入力欄は、「読込元の列の値」の場合のみ設定できます。
「ひな型ファイルまたはテスト用データ」における各列の中から、選択中の項目に該当する列を選択します。
2)固定値半角40文字当入力欄は、「固定値」の場合のみ設定できます。
選択中の項目に読み込む値を入力します。
3)文字列の編集値「文字列の編集値」の場合に読み込む文字列を設定します。
4)計算式「計算した値」の場合に「計算式」を設定します。
5)条件「条件に応じた値」の場合に「条件」を設定します。設定できる「条件」の数に制限はありません。
操作方法
  1. ひな形ファイルの読込
    当画面をはじめて表示した場合、「ひな型ファイルの読込」画面が表示されます。
    ひな型ファイルの読込
    当画面で仕訳として読み込むファイルと同様のレイアウトのファイルを指定します。「仕訳読込テンプレートの設計」画面では業務システムから出力したファイルの列を元に仕訳にセットする値が決定するため、ファイルの列数等を特定する目的からこのひな型ファイルを読み込む必要があります。
    また、業務システムから出力されるファイルのレイアウトに変更があった場合など、ひな型ファイルの再読込は「ひな型再読込」ボタンで行います。
    なお、レイアウトの読込と同時に仕訳ファイル1行目のデータの内容を、仕訳読込テンプレートの列のラベルとして採用します。1行目が見出し行ではなく、1行目からデータが格納されている場合、見出し行のみの仮のファイルを作成して読み込むとテンプレートの設計の際に便利です。
  2. データ1行から複数件の仕訳を生成する場合の操作について
    1. 「受入レイアウト」画面」で「データ1行から生成する仕訳数」を2件以上と設定した場合、それぞれの仕訳種類ごとに仕訳読込テンプレートの設計をする必要があります。
      仕訳読込テンプレートの読み込み例01
    2. 例えば、上図のようなケースで、1日につき「現金売上」「カード売上」「商品券売上」「他店商品券売上」の4種類の仕訳を生成するために「4件」と設定した場合、仕訳読込テンプレートの設計画面に4種類のタブが表示されます。各タブで、仕訳種類ごとに設計を行います。
      なお、このように設計した場合、仕訳データの読込は横方向→縦方向の順となります。
      仕訳データの読込解説画面
    3. [タブ編集]ボタンをクリックすると、下の画面が表示されます。ここではタブの見出しと表示順を設定できます。
      仕訳種類の編集
      「仕訳の種類」の初期値は「仕訳種類1」「仕訳種類2」「仕訳種類3」・・・となっていますので、「現金売上」「カード売上」等、仕訳の種類を判別しやすい名称へ変更すると便利です。
      また、仕訳データはタブの左から右へ順に読み込まれますので、読込順を変更したい場合は、[F6 上へ移動][F7下へ移動]ボタンをクリックします。
      ※仮に下図のようにタブ順を設定している場合、C列の「カード売上」のほうがB列の「現金売上」よりも先に読み込まれてしまいます。
      仕訳読込テンプレートの読み込み例02
    4. また、[タブ間複写]ボタンをクリックすると、他のタブで設計した内容を別のタブへ複写できます。
      設計情報の複写
      例えば、「現金売上」で設計した内容を「カード売上」へ複写し、科目コード、取引金額等の一部項目のみを変更して完成させるという利用が可能です。
    5. また、下記6の無効行設定も仕訳種類ごとに可能です。無効行設定の詳細は下記6をご参照ください。
  3. 文字列編集値の設定
    文字列編集値の設定
    1. 文字列編集値の設定機能について
      当機能を利用して次のような読込が可能です。
      a.複数文字列を1つに結合して読み込む
      例えば、販売管理システムから「単価、数量、商品名」が別々の列に切り出されてくるような場合、これを結合して「元帳摘要」にセットするという読込が可能です。
      b.文字列の一部を取り出して読み込む
      逆に「業務システムの列にセットされた取引コード20文字の先頭3文字が部門コードを表す」というように、列の値をそのままセットするのではなく、先頭の3文字分だけをセットするということが可能です。
    2. 設定方法
      a.ファイル内の値を設定する場合は、「ファイル内の列名」を選択し、画面左部の[↓]ボタンをクリックします。もし、ファイル内の値のうち、一部分だけを取り出したい場合は「部分文字列」欄にチェックを付けて、取り出す文字列の開始位置と何文字分を取り出すか指定してください。
      例)列1の値がABCDEFGHIJKL の場合
      ⅰ)「1 文字目から4 文字分」と指定した場合は「ABCD」が取り出されます。
      ⅱ)「5 文字目から2 文字分」と指定した場合は「EF」が取り出されます。
      なお、「部分文字列」とした場合、「セットする値」欄には、開始位置(A)と何文字分(B)かという情報が(A:B)の形式で表示されます。

      b.固定値を設定する場合は、「固定値(文字列)」欄に値を入力し、画面右部の[↓]ボタンをクリックします。

      c.複数回[↓]ボタンをクリックすると、現在設定済みの値の後ろに当該文字列が追加されます。

      d.[空欄(半角)]、[空欄(全角)]ボタンをクリックすると、現在設定済みの値の後ろに半角スペース、全角スペースが追加されます。
  4. 計算式の設定
    計算式の設定
    1. 計算式機能について
      FX4クラウドに仕訳を読み込む際に、業務システム上の金額の演算結果を、「取引金額」または「内、消費税等」などにセットすることができます。
      (例)
      ファイル内の金額(税込金額)のうち、消費税等に該当する金額を「内、消費税等」にセット
      「内、消費税等」 = ( [税込金額] × 8 ) ÷ 108
    2. 当機能の制限事項
      ⅰ)計算式内で利用できる固定値(8、108 など)には、小数点以下の桁数を1桁までしか登録できません。そのため、「0.08」や「1.08」を乗算する場合には、「8」や「108」を乗算した後に、「100」を除算する必要があります。
      (例)元の金額に1.08 を乗算する場合
      「うち、消費税等」 = ( [税抜金額] × 8 ) ÷ 100 → 〇
      「うち、消費税等」 = [税抜金額] × 0.08 → ✖

      ⅱ)1つの計算式内で、除算及び乗算の両方を用いる場合には、優先順位に基づいて( 及び )をセットする必要があります。
      (例)元の金額に8 を乗じた金額を108 で除算する場合
      「うち、消費税等」 = ( [税込金額] × 8 ) ÷ 108 → 〇
      「うち、消費税等」 = [税込金額] × 8 ÷ 108 → ✖
    3. 設定方法
      ⅰ)計算式の設定
      a.ファイル内の値を計算式に設定する場合は、「ファイル内の列名」を選択し、画面左部の「↓」ボタンをクリックします。
      b.固定値を計算式に設定する場合は、「固定値(数値)」欄に当該値を入力し、画面中央の「↓」ボタンをクリックします。
      c.「ファイル内の値」、「固定値」の間には、「+」「-」「×」「÷」のいずれかを指定します。
      d.また、( または )を指定する場合には、「ファイル内の値」または「固定値」の前後に指定します。また、( と )の個数が一致するようにします。
      ⅱ)計算結果の端数処理
      a.端数処理を行う位を「小数第1位」~「小数第5位」の中から選択します。
      b.端数処理の方法を「四捨五入」「切り捨て」「切り上げ」の中から選択します。
  5. 条件の設定
    条件の設定
    1. 条件の設定について
      ⅰ)「条件」と「読み込む値」を定義し、「条件式」を設定します。
      ⅱ)どの条件にも該当しない場合に「読み込む値」として、「条件に該当しない場合」は必ず設定する必要があります。
      ⅲ)初期値としては、「第1 条件」と「条件に該当しない場合」が設けられています。この場合、「第1条件」内の「条件」に該当する場合には「第1条件」内の「読み込む値」が読み込まれ、「第1条件」内の「条件」に該当しない場合には、「条件に該当しない場合」の「読み込む値」が読み込まれます。
      ⅳ)設定できる「条件」の数に制限はありません。
      ⅴ)また、1つの「条件」内には複数の「条件式」を設定することが可能です。「条件式」を組み合わせて、例えば「列1の値がAで、かつ列2の値がBなら値Cを読み込む」という設定もできます。なお、設定できる「条件式」の数に制限はありません。
      ⅵ)このとき、「条件に該当しない場合」の設定も忘れずに行ってください。
    2. [タブ順変更]ボタン
      「条件」は番号の小さいもの(一番左のタブ)から優先して処理されます。設定済みのタブ順を変更したい場合は当ボタンをクリックします。
      ファイルレイアウト設定画面
    3. [条件追加]ボタン
      「条件」を追加します。
    4. [条件削除]ボタン
      選択している「条件」(タブ)を削除します。なお、「第1 条件」タブ及び「条件に該当しない場合」タブは削除できません。
    5. [編集]ボタン
      選択中の「条件」の編集を行います。
    6. 「条件」の設定
      「条件」の設定は、読込条件(「何が」「何と比べて」「どういう場合に」)と読み込む値(「何を」)を定義します。
      条件式の設定画面
      1. 読込条件
        a.基準
        「何が」に該当するものを定義します。「ひな型ファイルまたはテスト用データ」の列の中から、基準となる列を選択します。なお、列の値をそのまま用いず、文字列の一部を基準とすることも可能です。例えば、20 桁のコードのうち、先頭3 桁が「部門」を示すという場合、先頭3 桁だけを取り出して条件式に利用できます。
        条件式の設定の説明画面
        b.比較演算子
        「どういう場合に」に該当するものを定義します。上記a.の「基準」から見た下記c.の「値1、値2」に対する大小関係を指定します。次のいずれかから選択可能です。
        • 値1と等しい
        • 値1と等しくない
        • 値1以上(値1は数値であることが前提となります。)
        • 値1以下(値1は数値であることが前提となります。)
        • 値1より大きい(値1は数値であることが前提となります。)
        • 値1より小さい(値1は数値であることが前提となります。)
        • 値1以上かつ値2以下(値1、値2とも数値であることが前提となります。)

        c.値1、値2
        「何と比べて」に該当するものを定義します。「読込元の列の値」、「固定値」、または「文字列の編集値」が選択できます。また、[空欄]ボタンにより、空欄であることを条件として指定できます。
        d.[↓条件式追加]
        [↓条件式追加]ボタンをクリックすると、「設定済みの条件式」欄に条件式が転記されます。これにより設定した条件式が確定します。
        e.複数条件の指定
        上記a.~d.を繰り返すことにより、1条件の中に複数の条件式を設定することが可能です。
        なお、複数の条件式を設定した場合、条件式同士の関係を設定する必要があります。
        「すべての条件に合致(AND)」、「いずれかの条件に合致(OR)」のいずれかを選択します。例えば「列4 が0 と等しくない」、「列10 が000 と等しい」という2つの条件式を設定した場合、「すべての条件に合致(AND)」を選択すると、「列4 が0 と等しく、かつ列10 が000 と等しい場合」となります。「いずれかの条件に合致(OR)」を選択すると「列4 が0 と等しい、または列10 が000 と等しい場合」となります。
        また、1つの条件の中にANDとORを混在させることはできません。3つ以上の条件式を設定する場合、すべての条件を満たすかいずれかの条件を満たすかという指定のみが可能です。
      2. 読み込む値
        「何を」に該当するものを定義します。「ファイル内の列名」、「固定値」、「文字列の編集値」、「計算した値」、または「省略」が選択できます。読込条件に合致した場合に「読み込む値」を設定します。
    7. 「条件に該当しない場合」の設定
      すべての「条件」に該当しない場合に、読み込む値を設定します。
  6. 無効行の設定
    [無効行設定]ボタンをクリックすると、下の画面が表示されます。
    無効行設定画面
    他社財務会計システムから出力されるデータの中に小計行等の読込不要な行が存在する場合、当画面で条件を指定することにより、当該条件に合致した行を読み飛ばすことが可能となります。
    なお、[空欄]ボタンをクリックすることにより、「空欄」を条件として指定することも可能です。「空欄」の指定を取り消す場合は、[解除]ボタンをクリックします。
    また、「受入レイアウト」画面」で「データ1行から生成する仕訳数」を2件以上と設定した場合、それぞれの仕訳種類ごとに無効行を設定できます。
    無効行設定の説明画面
    もし、当設定の結果、読込対象の仕訳が0行となった場合、仕訳読込時の「ファイルの整合性チェック」の1番目でエラーになります。
  7. 仕訳読込テスト
    設定した仕訳読込テンプレートを利用して実際に読み込まれる仕訳を確認できる機能として仕訳読込テスト機能を搭載しています。「読込テスト」ボタンを押下して表示されるファイルの選択画面で、仕訳ファイルを選択することで、当該仕訳ファイルの読込可否等を確認できます。
  8. 作成したテンプレートの共有
    [テンプレートファイル切出]ボタンで作成したテンプレートファイルを切り出すことが可能です。また、[テンプレートファイル読込]ボタンで切り出したテンプレートファイルの読込が可能です。これにより、作成したテンプレートを共有することが可能です。複数社ご利用の場合で、同一の業務システムから仕訳読込を行う場合等に有効活用いただけます。
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「コード変換表」画面、及び入力項目と操作方法

「コード変換表」画面

入力項目

①「勘定科目、補助科目」タブ
項目名入力桁数内容
1)業務システムコード
a.勘定科目コード50 文字他社システムで利用している勘定科目コードを入力します。
b.補助科目コード50 文字他社システムで利用している補助科目コードを入力します。
2)対応するFX4のコード
a.勘定科目コード半角数字4 桁FX4クラウドに登録されている勘定科目コードを入力します。
b.補助科目コード3 桁、または4桁の数字FX4クラウドに登録されている補助科目コードを入力します。
②「部門」タブ
項目名入力桁数内容
1)業務システムコード
部門コード50 文字他社システムで利用している部門コードを入力します。
2)対応するFX4のコード
部門コード3 桁、または4桁の数字FX4クラウドに登録されている部門コードを入力します。
③「取引先」タブ
項目名入力桁数内容
1)業務システムコード
取引先コード50 文字他社システムで利用している取引先コードを入力します。
2)対応するFX4のコード
取引先コード6 桁の数字1~999999 の数字で、FX4クラウドに登録されている取引先コードを入力します。
④「課税区分」タブ
項目名入力桁数内容
1)業務システムコード
課税区分50 文字他社システムで利用している課税区分を入力します。
2)対応するFX4のコード
課税区分FX4クラウドに登録されている課税区分を入力します。
操作方法
  1. コード変換表には「勘定科目コード、補助科目コード変換表」、「部門コード変換表」、「取引先コード変換表」及び「課税区分変換表」の4種類のコード変換表があります。それぞれのコード変換表が「コード変換表の登録」画面の各タブに割り当てられています。「勘定科目コード、補助科目コード変換表」は「勘定科目、補助科目」タブで、「部門コード変換表」は「部門」タブで、「取引先コード変換表」は「取引先」タブで、「課税区分変換表」は「課税区分」タブでそれぞれ登録・修正・削除等を行うことができます。
  2. 新しくコードを登録する場合、[登録]ボタンをクリックします。
  3. 修正・削除を行う場合は、修正・削除するコードを選択し、[修正][削除]ボタンをクリックします。
  4. [ファイル読込]ボタンで、選択中のタブのコード変換表を読み込むことができます。
  5. [ファイル切出]ボタンで、選択中のタブのコード変換表をCSVファイルに出力できます。
  6. [全削除]ボタンで、選択中のタブのコード変換表をすべて削除することができます。
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