FX4クラウドの支払管理科目の設定方法

「支払管理科目の設定」画面

支払管理機能を利用するにあたっての基本情報の設定を行います。

税理士法人 都心綜合会計事務所

「支払管理科目の設定」画面(「支払管理科目」タブ)、及び入力項目

「支払管理科目の設定」画面(「支払管理科目」タブ)
入力項目
項目名内容
①支払管理科目の設定会計伝票入力時に支払予定日を入力する科目(=支払管理科目)を設定します。[→追加][削除←]ボタンで設定します。
②出納承認機能の利用出納承認機能を利用する・しないを選択します。「利用する」を選択した場合、出納承認を完了したデータが[IB/FB振込用データ作成]及び[支払仕訳の計上]で処理の対象となります。「利用しない」を選択した場合、支払確定処理の完了時点で、処理の対象となります。
③総合振込依頼書の作成「総合振込依頼書の作成」または「IB/FB振込用データ作成」を行う場合に「作成する」とします。
④支払仕訳の計上支払仕訳の自動計上を行うかどうかを設定します。
⇧目次に戻る

「支払管理科目の設定」画面(「主たる約定」タブ)、及び入力項目

「支払管理科目の設定」画面(「主たる約定」タブ)
入力項目
項目名入力桁数内容
①締日0、1~31締日を入力します。末日の場合は0 を入力します。
②支払サイト支払サイト(取引発生時点から実際に支払うまでの期間)を入力します。
③支払日0、1~31支払日を入力します。末日の場合は0 を入力します。
④電債サイト支払日から起算した電子記録債権のサイトを備忘として入力します。
⑤決済日0、1~31電子記録債権の決済日を備忘として入力します。末日の場合は0を入力します。
⑥手形サイト0~999手形サイトを備忘として入力します。
⑦金融機関が休日の場合の支払日金融機関が休日の場合の支払日を「前営業日」、「予定日通り」、「翌営業日」から選択します。
⑧振込手数料負担振込手数料を当方(自社)、先方(支払先)のいずれが負担するかを選択します。
⑨振込手数料の計算方法当項目は、「振込手数料」を先方負担とした場合のみ選択可能となります。「据置型」「未満手数料加算型」「以上手数料加算型」のいずれかを選択します。
⑩振込区分文書、電信のいずれかを選択します。
⑪支払方法支払方法の決定を金額で行うか、割合で行うかを選択します。「金額で決定」を選択した場合、支払額ごとの支払方法を設定します。「割合で決定」を選択した場合は、支払方法別に、金額の割合を設定します。
⑫主たる振込元口座買掛金等を「預金振込」で支払う場合の振込元口座を設定します。ここで指定した振込元口座が支払先ごとの約定登録時の初期値となります。
⑬主たる電債決済口座買掛金等を「電債振出」「電債譲渡」で支払う場合の支払元口座を設定します。ここで指定した支払元口座が支払先ごとの約定登録時の初期値となります。なお、当項目は備忘として入力してください。
⑭でんさいネット利用者番号でんさいネットに利用者登録している場合は、利用者番号を備忘として入力します。
⑮支払科目買掛金等の支払予定の支払仕訳計上時の貸方科目を設定します(借方科目は経営分析属性が「買掛金」または「未払金」の科目)。なお、預金振込科目欄には、「主たる振込元口座」として設定した口座の勘定科目、口座が自動セットされます。支払科目欄には、それぞれ次の経営分析属性を持つ科目の入力が可能です。
①現金支払
「現金」「流動性預金」「定期性預金」のいずれか
②自動引落
「流動性預金」「定期性預金」のいずれか
③手形振出
「支払手形・電子記録債務」「営業外支払手形・電子記録債務」「長期営業外支払手形・電子記録債務」のうち、区分が「手形」のもの
③電債振出
「支払手形・電子記録債務」「営業外支払手形・電子記録債務」「長期営業外支払手形・電子記録債務」のうち、区分が「電債」のもの
③電債譲渡
「受取手形・電子記録債権」「営業外受取手形・電子記録債権」「裏書手形・電子記録債権」のうち、区分が「電債」のもの
⇧目次に戻る

「支払管理科目の設定」画面(「仕訳情報」タブ)、及び操作方法

「支払管理科目の設定」画面(「仕訳情報」タブ)
操作方法
  1. 支払時の仕訳の情報を、支払管理科目別支払方法別に登録します。
  2. 当方負担の振込手数料の自動仕訳を計上する場合は「自動仕訳の生成を行う」にチェックをし、仕訳情報を登録します。
  3. 先方負担時の振込手数料と支払予定額との差額振込金額と支払予定額との間に差額が生じた際に、差額調整仕訳を計上する場合は、「振込金額と支払予定額との差額分の自動仕訳を生成する」にチェックをし、仕訳情報を登録します。
  4. 自動仕訳の計上を行わない場合でも、各取引の収支区分の設定を行ってください。当メニューで設定した収支区分に従い、資金繰り計画表が作成されます。
⇧目次に戻る

振込手数料の計算方法について

振込手数料の計算方法について
  1. 「当方負担」の場合、「取引先への支払額」+「振込手数料」が、実際に銀行口座から差し引かれる金額になります。
  2. 「先方負担」の場合、「取引先への当初の支払予定額」から「振込手数料」を差し引いた金額が「取引先への支払額」となります。そして、「取引先への当初の支払予定額」が、実際に銀行口座から差し引かれる金額になります(一部例外があります)。
  3. 「先方負担」の場合の振込手数料の計算方法
    振込手数料が「先方負担」の場合、「取引先への当初の支払予定額」によっては、以下の例のように、「実際に銀行口座から引き落とされる金額」+「振込手数料」=「取引先への当初の支払予定額」とできない場合があります。
    (例1)
    • 振込手数料は、10,000円未満が210円、10,000円以上30,000円未満が315円である
    • 買掛金の金額は、10,210円である。
    • 振込手数料は「先方負担」である。
    • この場合、10,000円に対する手数料は315円で合計10,315円になり、9,999円に対する手数料は210円で10,209円となります。そのため、手数料込みで10,210円ちょうどとなる振込は行えません。

    このような場合の振込手数料の計算方法として、以下の3種類があります。
    ①据置型
    買掛金の金額10,210円から10,210円に対する手数料315円を差し引いた金額9,895円を振込金額とします。この場合の実際の振込手数料は210円となるため、実際に銀行口座から引き落とされる金額は10,105円となります。買掛金の金額10,210円と支払金額10,105円との差額105円については、雑収入として計上します。
    ②未満手数料加算型
    手数料計算にかかる金額の範囲の各上限金額に「振込手数料」分の金額を加えて、手数料にかかる金額の範囲を新たに算出します。算出した結果は以下の通りとなります。
    10,210未満が210円、10,210円以上が315円
    新たに算出された金額の範囲の中では、買掛金の金額10,210円にかかる手数料は315円となり、差し引いた金額9,895円が振込金額となります。この場合の実際の振込手数料は210円となるため、実際に銀行口座から引き落とされる金額は、10,105円となります。買掛金の金額10,210円と支払金額10,105円との差額105円は、雑収入として計上します。
    ③以上手数料加算型
    手数料計算にかかる金額の範囲の各下限金額に「振込手数料」分の金額を加えて、手数料にかかる金額の範囲を新たに算出します。算出した結果は以下の通りとなります。
    10,315未満が210 円、10,315 円以上が315 円
    新たに算出された金額の範囲の場合、買掛金の金額10,210 円にかかる手数料は、210 円となり、差し引いた金額10,000 円が振込金額となります。この場合の実際の振込手数料は315 円となるため、実際に銀行口座から引き落とされる金額は、10,315 円となります。買掛金の金額10,210 円と支払金額10,315 円との差額105 円は、当方が負担したものとして、雑損失として計上します。振込手数料の改定内容支払額(買掛金)が1 0 , 2 0 9と1 0 , 2 1 0の場合の手数料支払及び手数料の仕訳
⇧目次に戻る

最後まで閲覧して頂きありがとうございます。